地域に根差した医療と、当院でしか行えないオリジナリティーのある医療を提供することを目指します。

この度は生まれ故郷である、愛知県江南市に「江南滝皮フ科・美容皮膚科クリニック」を開業させていただきます滝奉樹（ともき）です。

長年名古屋大学医学部附属病院で、皮膚科の診療を行ってきましたが、大学病院での治療に限界を感じ、生まれ故郷である江南市に自分のクリニックを開業することを決意しました。

皆様のイメージでは、大学病院に行けば最先端の医療が揃っていて何でもできるといった印象があるかもしれません。しかし、近年、医療機関では、医療安全が強く重視されるようになり、かつ、どの治療法にもエビデンスという科学的根拠が求められ、少しでも安全面にリスクがあったり、エビデンスが不十分な治療法は排除される傾向にあります。大学病院という組織では、特にその影響を強く受け、製薬会社のバックアップのある治験薬以外は、ほぼ最低限の治療しかできない状況になっています。

皮膚科の分野の治療は、他の分野と異なり「試しに塗ったら効いた！」という治療法が症例報告レベルで報告されるため、古くから経験的に行われてきている治療法が沢山存在します。これらの治療法は今更、治験という労力と資金が必要な方法を用いてエビデンスを構築しても製薬会社が儲かるわけでないため、結果的に、効果的な治療法であるはずが、エビデンスが乏しい治療法となってしまいます。

エビデンスが十分に証明されており、安全性がより高い治療を行うだけであれば、近い将来スマホに症状や皮疹の写真を入力するとAIが即座に診断を下して、治療法Aを提示してくれる時代が来ると思われます。しかし、患者様の状況によっては、そうでない治療法も提示できるのがプロの皮膚科医だと私は考えます。

当院では、漫然と効果のない治療法をダラダラ継続するのではなく、患者様一人ひとりの症状や状態を考慮し、より切れ味の良い治療法を提案していきます。